多国籍のサイバー防御チームが、離れた地域への展開を模しながら一つのCyber Defensive Operations Center(CDOC)の指揮下で模擬ネットワークを防御した。
3回目のCYBEREXでCDOCを初めて完全運用
Super Garuda Shield 26を構成する3回目のサイバー演習(CYBEREX)では、演習初の完全運用Cyber Defensive Operations Center(CDOC)が置かれた。米陸軍によると、ハワイ州兵のサイバー要員と多国籍の参加者は、この指揮統制中枢を通じて、従来より統合された防御サイバー作戦を試した。
演習は2026年8月31日から9月10日まで、インドネシア国軍幕僚指揮学校で実施された。完全運用されたCDOCは、個々の参加者を同じ作業室へ集めるのではなく、複数の防御チームを共通の指揮系統へ接続した。
脅威情報を防御チームの対応と復旧へつなぐ
CDOCは、演習中に活動するサイバー防御チームの指揮統制中枢を担った。各所から上がる状況を一カ所で扱う構成により、チーム間で直接連絡し続けなくても、防御活動を全体として調整できる形にした。
CDOC要員は模擬脅威を追跡し、その情報をサイバーインシデント情報として各チームへ配布した。受け取った情報は攻撃への対応と復旧作業へ引き渡され、CDOCがそれぞれを担当するチームの動きを調整した。
隔離した部屋で地理的な分散配置を再現
多国籍・多軍種のサイバー防御チームは同じ建物内にいたが、直接の接触がほとんどない隔離された部屋で活動した。各室を架空の国の異なる地域とみなし、物理的には近い参加者を地理的に分散した部隊として動かした。
各チームには防御対象となる模擬サイバーネットワークが割り当てられた。チームは個別の担当ネットワークを守りながら、CDOCから届く指示とインシデント情報を受けて活動した。
ネットワーク所有者とred cellを含む攻防構成
演習には10カ国から約120人が参加し、さらに3カ国からオブザーバーが加わった。参加者は、対抗勢力によるサイバー活動を受ける模擬ネットワークと重要インフラを防御した。
防御チームだけでなく、施設所有者を演じるネットワーク所有者も構成に入った。攻撃側はred cellが担い、防御対象の運用主体、攻撃側、防御チーム、全体を調整するCDOCという役割分担で演習を進めた。