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徘徊型弾薬5候補を実地試験へ選出、同一シナリオで比較

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    選抜された徘徊型弾薬5候補が、同一シナリオの実地試験を受ける対象として確定した。

  2. 実現の仕組み

    技術成熟度、安全性、運用上の関連性、実証可能性などの事前設定基準で応募を絞り、運用実験へ接続する。

  3. 得られた結果

    140件を超える関心表明から、競争評価で順位が最も高かった5社が第2段階へ進出した。

  4. 従来との違い

    書面上の提案を評価する第1段階から、選抜したシステムを共通条件で比べる第2段階へ移行した。

同一の試験レーンに並ぶ5種類の無人航空機を比較評価する訓練場の編集イラスト
AI生成画像

徘徊型弾薬の評価が、応募内容を比べる段階から、5候補を同一シナリオで試す運用実験へ進む。任務サイクル全体の性能を共通条件で測り、候補間で比較できる運用データを作る二段階の選考だ。

応募評価を実地試験へつなぐ二段階構成

徘徊型弾薬は、目標を捜索してから攻撃する攻撃用無人機の一種である。欧州防衛庁(European Defence Agency、EDA)は、このシステムを対象とする賞金コンテスト「Sentinel Strike Challenge」を運営している。

コンテストは、応募内容を比べる競争評価と、選抜した技術を現場で試す運用実験の二段階で構成される。評価を提案書の審査だけで終えず、同じコンテストの中で共通条件による実地試験へ進める設計だ。

成熟度と安全性の基準から5社を選出

第1段階では、技術成熟度、運用上の関連性、安全性、実証可能性など、あらかじめ定めた基準で参加企業を評価した。技術の内容だけでなく、第2段階の実証を実施できるかどうかも選考に含めた。

欧州各地の組織から寄せられた関心表明は140件を超えた。競争評価で順位が最も高かったHelsing、Destinus、C-Astral、UAVision、Spirit Aeronautical Systemsの5社が第2段階へ進み、第1段階の賞金として各3万ユーロを受け取る。

任務サイクル全体を同一シナリオで評価

選出された5社は2026年秋、ポルトガルのSanta Margarida軍事訓練区域で行われる運用実験活動「EU OPEX26」にシステムを持ち込む予定である。試験は、管理された現実的かつ競合要因のある運用条件で実施される。

EU加盟国の軍事利用者は、技術が動作するかだけでなく、任務サイクル全体の性能と運用条件下での強靱性を評価する。各システムを同一シナリオに置いて相対性能を調べることで、異なる候補について比較可能な運用データを加盟国へ提供する狙いがある。

比較結果を調達前の判断材料に限定

第2段階への選出で確定したのは、5候補がより厳しい条件で試験を受ける機会である。購入や配備が可能な段階への到達を示すものではなく、Sentinel Strike Challengeも調達競争ではないため、受賞者への契約は約束されていない。

運用実験で得た証拠は、防衛当局が将来の能力に寄与し得る技術を判断する材料となる。ポルトガルでの実験結果によって総合優勝者を決め、優勝者は2027年に発表される予定である。