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対戦映像から練習用プレーカードを自動作成するオンデバイスAIエージェント

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    対戦相手の試合映像から、練習用プレーカードのデジタル図を端末上で自動作成する概念実証が完成した。

  2. 実現の仕組み

    PCへ直接入力した映像から攻守の選手位置を識別し、プレー中の動きを追跡する。

  3. 得られた結果

    コーチ陣は、試合準備に要する時間を15〜20%削減できると見込んでいる。

  4. 従来との違い

    数時間を要していた手描きのプレーカード作成を、端末内の映像解析と図面生成をつないだ自動処理へ切り替えた。

試合映像から選手の位置と動線を解析し、端末内で練習用プレー図へ変換するAIエージェントの概念図
AI生成画像

対戦映像から選手の位置と動きを読み取り、練習用プレーカードのデジタル図を端末内で自動作成するAIエージェントが概念実証として開発された。AI PCの配備と組み合わせ、手作業だった準備工程を自動化する。

AI PCの配備にプレーカード作成機能を加える

Intelとアリゾナ州立大学は、Intel vProを搭載したLenovo ThinkPad X9 Aura Edition PCを、Intelのフットボール部門へ配備した。端末は遠征先を含むコーチ陣の業務に使われ、AI処理をローカルで実行する基盤となる。

両者は過去6か月に、練習用プレーカードの作成を自動化するオンデバイスAIツールを概念実証として共同開発した。専用のAIエージェントを配備済みのPCへ組み込み、映像の入力から図面の生成までを端末上の一連の処理にした。

選手位置の識別から動きの追跡へつなぐ

スタッフは、対戦相手の試合映像をAIエージェントが動作するPCへ直接入力できる。AIエージェントは映像内の攻撃側と守備側を分け、それぞれの選手位置を識別する。

識別された位置は、プレーの進行に伴う選手の動きを追跡するための入力になる。時間方向に位置を追うことで、静止した配置だけでなく、各選手がプレー中にたどった動線を扱う。

追跡結果をデジタルホワイトボード図へ変換する

位置と動きの解析結果は、追加分析に使うデジタルホワイトボード図へ自動変換される。練習用プレーカードは選手の配置、走路、ブロック方法を視覚化し、次の試合に向けた練習内容の準備に使われる。

従来はコーチ陣がプレーを手作業で描き起こし、作成に数時間を費やしていた。アリゾナ州立大学のコーチ陣は、自動作成によって試合準備時間を15〜20%削減できると見込んでいるが、この数値は実測結果ではなく運用上の予測である。

映像処理を端末内に閉じ、遠征先から管理する

映像解析と図面生成を端末内で実行する構成は、外部のクラウドへデータを送る処理と異なる。Intelは、プレーブック戦略や試合映像分析などの機密データを物理端末の外へ出さずに処理でき、データ露出のリスクを低減すると説明している。

遠征時の端末管理はIntel vProが担う。Intelによると、遠隔管理とセキュリティーの機能により、IT部門はOSの状態にかかわらず、学外で使用されるAI PCの状態を確認して管理できる。