3Dシーン記述標準USDの仕様から、AIエージェントが処理ソフトを生成する手法が示された。生成例のnanousdは、仕様に基づくテストを経て、シーンの読み取りから書き出しまでを担う。
USDの標準仕様を実装の基準にする
NVIDIAが公開した実験的プロジェクトnanousd-labsは、USDの実装を標準仕様から生成する。USDの実装には従来、大規模な既存コードを用途に合わせて改造する方法が一般的だった。
Alliance for OpenUSDのUSD Core Specificationは、レイヤーを重ねたシーンデータの合成と値の解決を定める、版管理された機械可読の標準仕様である。この仕様を実装が満たすべき動作の基準として使う。
AIエージェントが仕様を読み、テストで修正する
開発者の指示を受けたAIエージェントは、仕様を節ごとに読み、定められた動作を実装するコードを生成する。生成したコードを同じ仕様から導いたテストにかけ、要求に合うまで修正を繰り返す。
nanousd-labsの開発では、構文解析、シーン合成、レイヤー間の値の解決といった実装作業をAIエージェントが担った。性能上の判断やアーキテクチャの選択は技術者が担った。
生成したランタイムがUSDシーンを処理する
生成例のnanousdは、USD Core Specificationに基づく独立したC++製のランタイムである。USDシーンの読み取り、合成、照会、書き出しを行い、その機能を安定したC ABIを通じて公開する。
固定されたC APIの下で実装を交換する
nanousdの固定されたC APIは、呼び出し側のコードと処理の実装を分ける。これにより、呼び出し側のコードを変更せずにバックエンドを交換できる構成になっている。