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HBMをAIアクセラレータ上へ積層、中間配線を省くzHBM

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    zHBMは、HBMとAIアクセラレータを中間配線を介さないデータ経路で接続する。

  2. 実現の仕組み

    HBM内部を数千本のTSVで垂直につなぎ、メモリー全体をAIアクセラレータの上へ直接積層する。

  3. 得られた結果

    Samsung Electronicsによると、HBMとAIアクセラレータの間の中間配線がなくなり、直接的なデータ経路が形成される。

  4. 従来との違い

    AIアクセラレータの横にHBMを置く構成から、アクセラレータの上へ積層する構成へ変わった。

HBMをAIアクセラレータの上に直接積層し、TSVによる垂直接続を示す半導体構造の図
AI生成画像

HBMをAIアクセラレータの上へ直接積層するzHBMが、中間配線を省いたデータ経路を構成する。Samsung Electronicsは、メモリー、ファウンドリー、先端パッケージングの技術を統合した。

横置きのHBMに残るデータ移動経路

従来のHBMは、AIアクセラレータの横に並べて配置する。メモリーと演算器が別の位置にあるため、両者の間でデータを運ぶ経路が必要になる。

この構成では、データがロジックチップやインターポーザーを通り、メモリーへ戻る。経路に複数の構成要素が入るため、HBM内部を垂直につないだ後も、AIアクセラレータとの間には移動距離を縮める余地が残る。

数千本のTSVが積層メモリーを貫く

HBMは、複数のメモリーを垂直に積層するアーキテクチャを採る。積層した半導体の層間は、半導体を垂直に貫通する配線であるThrough-Silicon Via(TSV)が接続する。

TSVは数千本の垂直データ経路を形成し、積層した層の間でデータを運ぶ。この垂直接続によって、平面方向の配線だけで構成する場合よりもデータの移動距離を短縮する。

zHBMは積層先をAIアクセラレータへ広げる

zHBMは、HBM内部の垂直積層を、メモリーとAIアクセラレータの配置にも広げる。HBMを演算器の横ではなく、その上へ直接積層する構成だ。

配置を上下方向へ変えることで、HBMとAIアクセラレータは物理的に近接する。メモリー内部を貫く垂直経路と、演算器へ向かう経路を一続きの積層構成に組み込む。

中間配線を省くために三つの半導体技術を統合

Samsung Electronicsによると、AIアクセラレータ上への直接積層により、従来構成で両者の間にあった中間配線をなくせるという。HBMから演算器までの経路は、ロジックチップやインターポーザーを経由する構成から、より直接的な接続へ変わる。

この構成には、HBMを作るメモリー技術に加え、AIアクセラレータ側を形成するファウンドリープロセスと、異なる半導体を上下に接続する先端パッケージング技術を統合する。zHBMは、三つの技術領域を一つの積層アーキテクチャへまとめている。