PC向けプロセッサー「Intel Core Ultra Series 3」に、Intel 18A製造技術が初めて採用された。上位モデルはCPU、内蔵GPU、NPUを備え、同系列のエッジ向け製品は組み込み・産業用途の認証も受けている。
Intel 18AをPC向け製品群に採用
IntelのPC向けプロセッサー「Intel Core Ultra Series 3」は、Intel 18A製造技術を採用した初のコンピューティング基盤となる。製造技術の採用は単一の試作機にとどまらず、Intelは同系列が200を超えるPC設計に採用されるとしている。
製品群はモバイル向けの複数モデルで構成される。その中で上位モデルには、CPUに加えて内蔵GPUとAI処理用のNPUが用意されている。
上位モデルにCPU・内蔵GPU・NPUを集約
モバイル向け製品には、Intel Arc内蔵GPUを備えるCore Ultra X9とX7が加わった。上位モデルは最大16 CPUコア、GPUの12 Xeコア、50 TOPSのNPUを備える。
AI処理を担う回路は、CPUやGPUとともに単一のSoCに統合される。SoCは主要な処理機能を一つの半導体チップに収める構成で、この製品群ではPC向けの構成がエッジ向け製品にも展開される。
25 Wでのマルチコア性能とゲーム性能を比較
Intelの測定では、Core Ultra X9 388HのCinebench 2024マルチコア性能は、25 Wで比較したCore Ultra 9 288Vを最大60%上回った。この数値は指定された電力とベンチマークにおける結果である。
ゲーム性能も、両プロセッサーの参照機を使って45タイトルで比較された。Intelによると、1080p・高画質設定での平均性能はCore Ultra X9 388H搭載機が最大77%高かった。対応タイトルでは2倍のアップスケーリングを使用した条件である。
エッジ向け製品に産業用途の認証
Series 3のエッジ向けプロセッサーは、組み込み・産業用途の認証を受けた。対象には拡張温度範囲、確定的な性能、24時間連続・週7日の稼働が含まれる。
Intelはエッジ向けAI処理の比較として、Core Ultra X9 388Hの内蔵GPUで動かす視覚・言語・行動モデルのスループットを示した。4台のカメラを使う指定条件での推定値は、NVIDIA Jetson Orin AGX 64GBの最大4.5倍だった。