Technology

トヨタの実証都市で住民参加の技術試験が約30件に拡大

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    実証都市Woven Cityでは、住民を中心とする約30件の試験が進行している。

  2. 実現の仕組み

    事業者は参加住民から意見を集め、製品やサービスの改良を重ねる。

  3. 得られた結果

    家庭用ロボットは11世帯に導入され、1000件を超える作業試験が行われた。

  4. 従来との違い

    実証都市の第2区域は造成を終え、建設段階に移った。

住民が洗濯物を家庭用ロボットに渡し、家庭内で作業を試す様子を描いた編集イラスト
AI生成画像

トヨタの実証都市Woven Cityで、住民を中心とする技術試験が約30件に拡大した。居住環境では家庭用ロボットの作業試験が1000件を超え、参加者の行動データを製品開発に使う取り組みも進む。

約160人の住民が製品改良の試験に参加

トヨタ自動車とWoven by Toyotaが共同開発する実証都市Woven Cityでは、2026年9月時点で住民を中心とする実証試験が約30件進んでいる。約80世帯の約160人が参加し、生活の場で製品やサービスを試している。

実証を行う事業者は参加住民から意見を集め、製品やサービスの改良を重ねる。住民による使用と意見の収集を繰り返す構成が、各試験の基盤になっている。

統合安全システムを居住環境で試験

Woven by Toyotaが開発したWoven City Integrated ANZEN Systemは、実証都市で試験中の技術の一つだ。名称に含まれる「Integrated ANZEN System」は統合安全システムを指す。

このシステムには、現行の映像解析AIであるWoven City AI Vision Engineが使われている。映像AIはUCCジャパンの実証試験にも使われ、異なる試験の中で運用されている。

家庭用ロボットが11世帯で1000件超の作業を試験

ロボット分野では、AI Robot Associationが片付けや物の運搬を支援する家庭用ロボットを11世帯に導入した。9月24日時点で、作業試験は1000件を超えている。

参加者の行動を捉える取り組みも進む。UCCジャパンは、実証参加者の300項目を超える行動データをグラフで可視化する方法を開発した。

映像AIの新版は推論を含む10種類超の評価で測定

Woven by Toyotaは、映像解析AIの新版Woven City AI Vision Engine 2.0を2026年末までに公開する計画だ。新版では、映像中の出来事を自然言語で記述する能力を拡張し、出来事の理由の推論と、人やモビリティの特定行動の検出を加える予定としている。

Woven by Toyotaの社内試験では、新版が推論能力を測るものを含む10種類超のベンチマークで世界最高水準のスコアを記録した。これは社内の試験環境で得られた評価結果であり、予定される新版の公開とは段階が異なる。

第2区域は造成から建設段階へ

実証都市の第2区域では造成作業が完了し、2026年9月に建設が始まった。住民が参加する試験が進む第1区域に続き、試験に使う区域の整備が次の段階に入っている。