Technology

音波で濁水や深部の水底を測る自動航行ボートを導入

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    水底の3次元測量に対応するソナーと自動航行ボートの導入が完了した。

  2. 実現の仕組み

    マルチビームソナーが扇状に音波を照射し、広範囲の水底地形を一度に計測する。

  3. 得られた結果

    導入機材は9月から本格運用する予定で、テラドローンが開始時期を明示した。

  4. 従来との違い

    陸部と浅瀬・水部を測る航空レーザ機材に、濁水や深部向けの音響測量機材が加わった。

濁りが強い水域や深い水底を音波で3次元計測するソナーと自動航行ボートが、テラドローンの測量機材に加わった。既存の航空レーザと水域条件に応じて使い分け、陸上から水底までの点群取得を補完する。本格運用は9月に開始する予定だ。

濁りと水深が航空レーザの計測範囲を制約する

テラドローンは、無人航空機(UAV)に搭載した赤外線レーザで陸部を、グリーンレーザで浅瀬・水部を計測するサービスを提供してきた。テラドローンによると、グリーンレーザは濁りが強い水域や深い場所では3次元点群データを取得しにくく、データに欠損が生じるリスクがある。この計測条件を補うため、濁水や深部に対応する音響測量機材を導入した。

扇状の音波で広範囲の水底を計測する

マルチビームソナーは、音波を使って水底の地形を3次元計測する測量機器だ。扇状に音波を照射することで、広範囲の水底地形を一度に計測する。テラドローンは、この方式でグリーンレーザによる計測が難しい濁水や深部でも3次元点群データを取得できるとしている。

専用ボートにソナーを載せて遠隔操作する

導入した機材は、自動航行ボートのT-Boat 500とマルチビームソナーのSeaBat T20だ。ソナーは専用ボートに搭載して運用する。テラドローンは、リモコン操作によって、人が入れない場所や通常の船舶を持ち込めない水域でもデータを取得できるとしている。

陸部・浅瀬・深部で計測機材を使い分ける

テラドローンは、陸部にはUAV赤外線レーザ、浅い水域にはUAVグリーンレーザ、深部や濁水にはマルチビームソナーを使い、現場条件に応じて組み合わせる方針だ。この使い分けにより、陸上から水部までの3次元点群データを一括して取得する。導入機材の本格運用は2026年9月から開始する予定である。