100–400mmの焦点距離をカバーしながら、開放F値を4.5に保つ超望遠ズームレンズが登場する。ソニーの新レンズは、AF駆動系の高速化と、ズームしても全長が変わらない構造を組み合わせる。発売は6月5日を予定する。
100–400mmを開放F4.5のままズームする
ソニーの超望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5 GM OSS」は、35mmフルサイズ対応のα Eマウント用レンズである。焦点距離100mmから400mmまで、ズーム全域で開放F値4.5を維持する。
ソニーは、開放F値が一定のため、ズーム時にもISO感度やシャッタースピードを再調整せずに安定した露出を維持できるとしている。焦点距離を変えて構図を調整する際に、露出設定を保てる仕様となる。発売日は2026年6月5日だ。
非球面レンズと低分散ガラスで収差を抑える
光学系には、新開発のED XAレンズとXAレンズの計2枚の非球面レンズを採用する。ED XAは特殊低分散の超高度非球面レンズ、XAは超高度非球面レンズを指し、さらにスーパーEDガラス2枚とEDガラス3枚を組み込む。
ソニーは、これらの光学エレメントの配置を最適化し、色収差などの諸収差を低減したとしている。その光学設計によって、ズーム全域で画面中心から周辺まで高い解像性能を実現したという。逆光時には、レンズ全面に均一な薄膜を施す「ナノARコーティングII」がゴーストやフレアを抑制する。
4基のモーターによるAF駆動で動体を追う
AF駆動系は、4基のXDリニアモーターとフローティングフォーカス機構を、最新の制御アルゴリズムと組み合わせる。ソニーの内部測定では、フルサイズミラーレスカメラ「α9 III」に装着した際のAF速度が、従来レンズ「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」に比べて最大約3倍になった。
同じカメラと比較対象による内部測定では、動体追随性能も最大約50%向上した。新レンズは、α9 IIIの最高約120コマ/秒のAF/AE追随連続撮影にも対応する。この連続撮影速度はソニーの内部測定によるもので、撮影条件によって遅くなる場合がある。
全長を固定したズーム構造で重心移動を抑える
焦点距離を変える操作には、インナーズーム方式を採用する。ズーム時にレンズの全長が変わらないため、重心移動を抑制する構造となっている。
ソニーは、光学設計に加え、マグネシウム合金部品を用いたメカニカル設計と軽量化したXDリニアモーターを組み合わせ、質量約1,840gの筐体を実現したとしている。手持ち撮影を支える光学式手ブレ補正も内蔵し、対応するカメラ本体ではアクティブモードや手ブレ補正の協調制御を利用できる。