ポーランドの統合防空網PILICA+を支えるミサイル整備・物流施設がCzosnówに開設された。英国防省によると、英国とポーランドの要員が協働し、保守、支援、訓練を現地でより迅速かつ直接実施する体制を整える。
CzosnówにPILICA+専用の整備・物流拠点
MBDAのミサイル整備・物流施設が、ポーランドのCzosnówに開設された。施設の対象は、ポーランドが構築を進める統合防空網PILICA+である。
新拠点はミサイルそのものの追加配備ではなく、PILICA+を維持する保守、支援、訓練の基盤を国内に置く産業配備に当たる。運用を支える機能の実施場所をポーランド側へ広げた点が、今回の技術運用上の変更となる。
現地要員の協働で保守と訓練を直接化
英国防省は、新施設によってPILICA+向けの保守、支援、訓練を、より迅速かつ直接実施できるようにするとしている。防空システムの稼働を支える複数の業務を一つの現地拠点で扱う構成である。
英国の要員は、この施設でポーランド側の要員と協働する。英国の専門知識を現地業務へ組み込み、ポーランド国内で整備と訓練を進める実施体制が設けられた。
統合防空網の維持を担う物流基盤
PILICA+は、ポーランドの空域を防衛する統合防空網を構築するプログラムである。個別装備だけでなく、複数の防空要素を統合したネットワークの整備を目的としている。
このプログラムは英国と連携して進められる数十億ポンド規模のプロジェクトであり、新施設はその維持支援を受け持つ。整備・物流機能を現地へ配置することで、統合防空網を支える産業側の実施基盤がポーランド国内に加わった。
400人超の英国側要員が支える現地配備
英国では、400人を超えるMBDA従業員がポーランドの防衛を支えるプログラムに従事している。Czosnówの施設開設は、この英国側の技術・産業基盤をポーランドでの保守支援へ接続する。
施設の開設はBristol、Stevenage、Boltonの雇用も支える。英国防省は、現地の整備、支援、訓練を担う新拠点がポーランドの空域防衛に寄与するとしている。