普及価格帯向けモバイルプロセッサー「Intel Core Series 3」は、Intel 18A工程で製造され、AIワークロードに対応する。Intelは、従来製品などとの比較測定結果も示した。
18A工程を普及価格帯向けのモバイルCPUに採用
Intelが発表したモバイルプロセッサー「Intel Core Series 3」は、普及価格帯の購入者や法人に加え、基本的なエッジ機器も対象とする。開発コード名Panther LakeのCore Ultra Series 3を基盤とし、Intel 18A工程で製造される。
この構成を普及価格帯向けの製品に採用することで、上位シリーズを基盤とする設計を、日常用途のPCやエッジ機器へ広げる。製造工程と製品の対象範囲は、今回のシリーズを特徴づける二つの要素だ。
AI処理と接続機能をプロセッサーに組み込む
Core Series 3は、AIワークロードにプラットフォーム全体で最大40 TOPSで対応する。Intelによると、ハイブリッド構成でAIに対応するCore Seriesのプロセッサーは今回が初めてだ。TOPSは1秒あたりに実行できる演算回数を兆単位で表す指標で、示された値はプラットフォーム全体の上限である。
周辺機器との接続では、最大2基の内蔵Thunderbolt 4ポートに加え、Intel Wi-Fi 7 (R2)とIntel Bluetooth 6をサポートする。AI処理への対応とこれらの接続機能が、同じモバイル向けシリーズの仕様に含まれる。
旧世代との比較でCPU性能と消費電力を測定
IntelがCinebench 2024で測定したCore 7 360の性能は、Core i7-1185G7と比べ、シングルスレッドで最大47%、マルチスレッドで最大41%高かった。比較に使ったCore 7 360はIntelのリファレンス機、Core i7-1185G7はLenovo ThinkPad X1 Gen9に搭載されたもので、設定された電力条件も異なる。
別の比較では、両製品の電力設定を15 Wとしたリファレンス機で、Core 7 360と従来のCore 7 150Uを測定した。Intelによると、4K YouTube動画の再生中にプロセッサーが消費する電力は最大64%低く、Geekbench AI 1.6のGPU FP16測定で得たAI処理性能は最大2.7倍だった。これらは、それぞれ指定された動画再生とベンチマークの条件で得た値だ。
物体検出の比較結果と搭載機器の提供時期
エッジ機器向けの比較では、IntelはCore 7 350の物体検出性能をNvidiaのエッジ向けコンピューター「Jetson Orin Nano」の最大1.5倍としている。測定はGPUを使い、yolo_v5mをINT8、バッチサイズ8、TDP 15 Wの条件で実行したと説明している。
Core Series 3を搭載する消費者・法人向けシステムは、OEM各社から2026年4月16日以降、順次提供される。エッジ向けシステムについては、Intelは2026年第2四半期からの提供を予定している。