産業向けCore Series 2に、最大12個のPコアだけで構成するプロセッサーが加わった。制御用途で重視される応答の一貫性を狙い、IntelはPCIe読み出しの最大遅延などの比較測定値を示している。
最大12個のPコアを備える産業向け構成
Intelが投入した産業向けプロセッサーのCore Series 2は、性能重視のPコアだけで構成する製品群を持つ。コア数は最大12個で、PコアとEコアを組み合わせるCore Series 2の構成とは異なる。
この製品群は、工場設備などの制御処理や、CPUに負荷のかかるエッジ処理を対象とする。制御処理では計算を速く終えることに加え、必要な時刻までに応答することが求められる。
処理の割り当てと応答時間を重視
IntelはPコア構成の特徴として、遅延の一貫性と処理の割り当てやすさを挙げている。制御向けの処理と計算負荷の高い処理を扱う際、応答時間のばらつきが性能評価の対象となる。
PCIe遅延と周期試験で示したメーカー測定値
Intelの推定値では、Core 9 273PEとAMD Ryzen 7 9700XをともにTDP 65Wで動作させた場合、PCIe読み出しの最大遅延は前者が最大4.4倍低い。これは平均的な転送速度ではなく、読み出しに要した時間の最大値についての比較だ。
同じ製品間の比較で、Intelは周期試験の最大遅延に基づく応答の決定性を最大2.5倍、RTC-testbenchの最大ジッターに基づく決定性に関する性能を最大3.8倍と推定している。いずれもIntelによる測定条件付きの性能値である。
既存設計との接続と製品供給
Pコア構成のCore Series 2はLGA互換ソケットを採用する。Intelはこの構成を、既存の設計を使った更新に対応する製品として位置づけている。
供給期間については最大10年間を掲げる。Pコア構成のプロセッサーを搭載したエッジシステムは、Intelによるとすでに販売されている。