人型ロボットの量産に向け、部品の製法がCNC加工中心から金型を使う工程へ切り替わった。Figure AIは次期機Figure 03の設計を完了し、新工場BotQの製造工程を構築している。
試作機の工程時間から量産向けの設計へ
Figure AIは、試作機Figure 02の部品製作から最終組み立てまで、工程ごとの所要時間を記録・分析した。試作機には複雑で高精度を要するCNC加工が多く、部品の製作に時間がかかっていた。
この分析を踏まえ、Figure AIは次期人型ロボットFigure 03を量産と製造費の低減を念頭に設計し、設計を完了した。製造の起点となる部品の作り方も、次期機に合わせて変更した。
金型を使う製法で部品の製造時間を短縮
Figure 03の部品製法には、射出成形、ダイカスト、金属粉末射出成形、プレス加工などを採用した。時間のかかるCNC加工から製法を切り替えることで、量産に必要な部品製作の時間を減らす狙いがある。
Figure AIによると、従来はCNC加工に1週間以上かかっていた部品の一部を、鋼製の金型を使って20秒未満で製造できる。この時間は該当する部品の製造に関するもので、完成機1台の組み立て時間ではない。
中核部品の社内組み立てと工程の自動化
部品の製造時間を縮めた後は、組み立て工程への供給方法が重要になる。Figure AIは駆動装置、手、電池、完成機の組み立てを社内で重視し、必要に応じて個別部品の製作に外部業者を使う方針を採った。
組み立て工程では、モーターのギアボックスに使うグリースの塗布位置と量を制御する自動工程を選んだ。電池パックの組み立て前には、ロボットが各電池セルを取り上げ、読み取り、試験する工程も選んでいる。
製造実行ソフトが部品と試験データを結ぶ
こうした工程を扱う施設として、Figure AIは人型ロボットの量産施設BotQを新設した。初代製造ラインについては、最大で年1万2000台を製造できる計画を示している。
Figure AIは製造実行ソフトウェアを内製しており、部品の流れ、組み立て工程、品質管理を一つのシステムに統合する構成を示した。接続機器から工程の進行状況を把握し、部品の履歴と部品ごとの試験データを扱う構成だ。