英国認可衛星の衝突リスクは2026年8月に901件となり、7月から25%減った。再突入物体も54件へ減る一方、追跡対象の軌道上物体は248個純増した。
衛星の衝突リスクは901件まで減少
英国のNational Space Operations Centre(NSpOC)の集計では、英国認可衛星の衝突リスクは2026年8月に901件となり、7月から25%減少した。7月の1209件から308件減り、過去12カ月の移動平均も大きく下回った。
NSpOCの警報・保護サービスは8月を通じてすべて稼働した。サービスを停止せずに監視を継続した期間の月次集計として、衝突リスクの減少が確認された。
再突入物体は衛星を中心に54件
NSpOCが8月に監視した大気圏への再突入物体は54件で、7月より13%減少した。衝突リスクと同様に、再突入の監視件数も前月を下回った。
54物体のうち47機は衛星、6個はロケット機体だった。残る1個はデブリとみられ、再突入物体の種別ごとに監視結果が分類された。
軌道上物体は248個純増
再突入件数が減る一方、US Satellite Catalogueに登録された軌道上物体は8月に248個純増した。総数は7月の3万4751個から3万5017個へ増えた。
この総数は、物体の追跡方法が精緻化されるのに伴って小幅に修正される場合がある。各月の値は集計時点で利用できる最新データを反映するため、過去に公表された数値との差が生じ得る。
低軌道で衛星の分裂事象を検知
8月には、地球低軌道(Low Earth Orbit)の衛星に関係する分裂事象が1件発生した。軌道へ放出されたデブリの数については評価が続いている。
宇宙天気活動は7月より低い水準となったが、太陽フレアと地磁気嵐は発生した。衝突、再突入、分裂に加え、宇宙天気も同じ月次監視の対象となっている。
民間・軍事の監視能力を一つの運用へ統合
NSpOCは、英国の民間・軍事双方の宇宙領域把握能力を統合し、運用を調整している。この構成によって、軌道上の衝突、再突入、分裂、宇宙天気に関する警報・保護サービスを提供する。
運営はUK Space AgencyとUK Space Commandが主導し、Met Officeと連携する。民間機関、軍事組織、気象機関の能力を共通の宇宙監視体制へ接続した構成である。