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2026年の北極海氷、年間最小の広がりは460万平方キロメートル

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    継続的な衛星観測により、2026年の北極海氷が年間で最も縮小した時点を特定した。

  2. 実現の仕組み

    現在の海氷観測記録には、JAXAの衛星GCOM-Wに搭載された観測装置AMSR2のデータが使われている。

  3. 得られた結果

    年間最小時の広がりは推定460万平方キロメートルで、衛星観測記録では同率10番目に小さかった。

  4. 従来との違い

    海氷は秋冬の拡大から春夏の縮小へ移り、9月12日に年間最小に達した。

衛星観測の対象となる北極海の海氷と、外洋に接する海氷縁の広がりを描いた編集イラスト
AI生成画像

2026年の北極海氷は9月12日に年間最小となり、広がりは推定460万平方キロメートルだった。衛星観測記録では2008年、2010年、2025年と並ぶ同率10番目の小ささとなる。

9月12日に年間最小の460万平方キロメートル

北極海氷は2026年9月12日に年間で最も縮小した。NASAと米国雪氷データセンター(NSIDC)による推定では、この時の広がりは460万平方キロメートルだった。

この値は2008年、2010年、2025年と並び、衛星観測記録で同率10番目に小さい。順位は年間最小時の広がりを比べたもので、年間を通じた平均値を示すものではない。

秋冬の拡大から春夏の縮小へ

北極海氷は暗く寒い秋冬に拡大し、気温が上がる春夏に縮小する。通常は9月に年間最小となり、2026年もこの季節変化の中で最小値に達した。

夏ごとの気象条件は、融ける海氷の量に大きな差を生む。そのため、ある年の最小値を見る際には、単年の気象変動と長期の観測記録を分けて捉える必要がある。

衛星観測の下位20年は2007年以降に集中

海氷の継続的な衛星観測は1978年末に始まり、最初はNASAの衛星Nimbus-7が観測を担った。観測記録を通じて年間最小値を比較すると、小さい方から20年分はすべて2007~2026年に含まれる。

観測に用いる衛星や装置は引き継がれ、現在の記録にはJAXAの衛星GCOM-Wに搭載された観測装置AMSR2のデータが使われている。こうして続く記録の中で、2026年の最小値を過去の年と比較できる。

雲量が近年の夏の融解に与えた影響

NASAの海氷研究者Linette Boisvertは、過去10年に増えた雲が太陽放射による海氷融解の加速を抑えたと説明している。この影響は、近年の9月の海氷の広がりが比較的安定している一因とされる。

NSIDCの研究者Walt Meierは、近年の値が横ばいでも、観測記録の初期に比べれば低い水準にあると指摘する。2026年の同率10番目という順位も、その長期記録の中に位置付けられる。